12.たいしょう 「あはははは。おかしー!」  彼と一緒になってから、わたしの笑う回数が増えた。笑顔の時間も増えた。 彼はとってもおもしろい。それに、一緒にいるだけで心が癒される。だから、 一緒にいるだけで自然と笑顔になれる。  だから。わたしは彼と一緒にいることがもの凄く好き。  昔はそんなんじゃなかった。昔と今を対照すると昔は本当にひどかった。 笑顔になんて、なれなかった。ただ、泣いてばかりいた。彼と一緒に居ても 泣いていた。彼と一緒に居ても癒されなかった。ただ、怖いばかりだった。  いつまで彼と一緒にいられるか。いつまで、彼に捨てられないか。いつま で、彼はわたしを好きでいてくれるか。  まったく。おかしな話。そんなの、付き合っているなんて言わないわ。今 思い出すと笑いがとまらない。笑い話の一つになってしまった。  彼を見つめる。新しい彼はおもしろい。目が小さいのが特徴。かわいい。 みんなからいじられる人気者。本当におもしろい人。 「ねえ、あなたってどうしてそんなにおもしろいの?」  わたしは聞いてみた。彼はえ? と驚いた顔をし、笑う。 「別に。普通だけど。君がいつもニコニコしているだけやろ」  彼が嬉しそうに笑う。わたしも嬉しくなって笑う。彼はわたしの笑顔が好 きだと言ってくれる。わたしは彼が大好きだから、彼を見るときは必ず笑顔 と決めている。だから、はじめの頃は彼に「どうしていつもニコニコしてる ん?」なんて言われてた。だけど、それが話題の種となって、話が広がって。 仲良くなった。  それでわたしは笑顔のチカラってすごいなあと思った。笑顔で彼を仕留め たと言っても過言じゃないんじゃないかな。なんてね。そう思ったりするの。 「どうして君はそうニコニコできるん?」  彼が聞く。何度聞かれた質問だろう。わたしは楽しいからだとか、ダメか なとか。笑う角には福来るでしょ、って答えてた。さて。今日はなんて答え ようかな。 「あなたと一緒に居て幸せだからよ」  そう言って満面の笑みを見せる。彼は嬉しそうに笑い、照れて頭をかく。 まったく。君って人は。そう言って彼も満面の笑みを見せてくれた。  笑顔ってすごい。わたし、笑顔、大好き。彼の笑顔も、みんなの笑顔も。  ね。笑おう。笑ってやろうよ。悲しいことなんてね「おかしー」とか「お もしろいねー」って言えばね、悲しくなくなるの。  笑おう。笑う角には福来るでしょ。 大笑。対照も無理矢理いれた。彼が新しくなっているのは何故でしょうか……。 笑顔はね、いいよ。人の笑顔が大好き。 写真とかでも作った顔より、本当の笑顔の写真見るとこっちも笑みがこぼれる。 だから、本物の笑顔の写真、大好きです。 ほらほら、チーズなんて言わないで。構えないで。こっそり勝手にとっちゃいますよ?