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あちっ
はる香とのお菓子タイム。はる香のつくった美味しいクッキーとジャスミ
ンがいれた美味しい紅茶で過ごす3時のひととき。 お菓子の甘い匂いに紅茶の香り。ほっと息を吹きかけ、紅茶を飲む。大き な窓から日がさしこみ、ポカポカ部屋を暖める。 そんな、のんびりした時間が大好き。そして、その時間に他愛な話をはる 香とするのが、ジャスミンの毎日の楽しみであった。 「ね、ジャスミンちゃん。ジャスミンちゃんは炎山くんが好きなのよね?」 紅茶が気管に入りそうになる。ジャスミンはゲホゲホと苦しそうに咳き込 む。クッキーを口の中にほうりこむ。くちの中をもぐもぐさせ、うつむきな がらコクリと何度もうなずく。はる香はにっこりと微笑む。 「進展した?」 ジャスミンは小首をかしげる。 「キスとか、した?」
ジャスミンは激しく首を横に振る。はる香は楽しそうに笑う。
「じゃあ、しましょう」 はる香は台所から割り箸を3膳持ってきた。一つをパキッと割り、近くに あった赤ペンで先端に丸を描いた。そして、それをジャスミンに見せた。
「王様ゲーム、知ってる?」
にこにことはる香は王様ゲームの説明をした。まず、棒を用意し、それぞ
れに番号を書く。一つだけ番号ではなく、記号やマークなどを書いて王様と
する。あみだくじのアタリのようなものだ。
「というわけね。で、これでいかさまをするの」 残念そうにはる香は机に顔を伏せる。はあ、と長いためいきをつく。パッ と顔をあげ、目をキラキラ輝かしてジャスミンを見る。ジャスミンは食べよ うとしていたクッキーを落としそうになった。急いでくちの中に詰め込み、 もぐもぐしながらはる香を見つめる。 「お、お酒なんてどうかしら……。酔った勢いで……」 はる香はコソコソささやく。ジャスミンは眉間にしわを寄せ、むっと唇を 突きだす。 「肝臓に悪いネ。未成年だからダメネ」
漢方をつくる者であるジャスミンは、健康に関しては人一倍考えていた。
そのため、カラダに悪いことは絶対に反対なのである。 「そうよね……。ごめんね、ジャスミンちゃん」
はる香はクッキーを一つつまみ、くちに入れると席を立った。ジャスミン
は顔ごとはる香の姿を目で追った。はる香はリビングのドアを開け、廊下の
方へ行った。 「ジャスミン」 ドキリとする。
「紅茶、オレにも注いでくれないか」
ジャスミンは慌てて紅茶の用意をした。カップを取り出し、炎山に紅茶を
いれる。炎山は紅茶を飲む。が、「あち」と言うとカップを机におき、頭を
かいた。ジャスミンはそんな炎山の姿をカワイイと思った。 「ごめんねー、ジャスミンちゃん、炎山くん。このクッキー、ちょっともら うわよ」 そう言ってはる香はクッキーの入ったかごをひょいと取り上げた。炎山は 「あっ」と声をもらすと食べたそうにそのクッキーを見つめた。はる香はジ ャスミンにウインクすると、背を向けた。 「おやつは、そこにパンがあるからジャムでも塗って食べてね。たっぷりジ ャムを塗るのよー」
そう言うとはる香は部屋を出た。ジャスミンは炎山を見た。炎山もジャス
ミンを見た。ジャスミンは微笑すると、パンを取り出し、トースターに入れ
た。
「先に塗るネ」
炎山はそういうとパンにジャムをぬった。キレイに均一に塗っていた。 「くちにたくさん、ジャムがついているぞ」
ジャスミンはびくっとし、くちもとを指で触れる。指を見ると、ジャムが
べっとりついていた。ジャスミンはその指をくちに含み、炎山を見た。炎山
の頬にジャムがついていた。
「なんだ。事実を言ったまでだぞ」 そういうとジャスミンは炎山の頬についたジャムに唇を寄せる。甘い。ジ ャムの味がする。キスっていうのかな、これって。顔をはなす。 「……ジャムが、つくじゃないか」
ナンナノ、その反応。ジャスミンは予想外の反応で戸惑う。せっかくここ
までしたのだし、流れに任せるか。そう思って炎山の唇に自分の唇をあてた。
「炎山のいじわる」 炎山は紅茶を飲む。「あちっ」と言って慌ててくちをはなす。落ちつきが ない。 「いじわるにしたのは、炎山ネ」
べーっと舌を出す。
キス連発になってますか、なってませんか。 伺ったシチュエーションどおりかけてないorz 毎回同じパターンでごめんなさい。 なんだかんだ言ってジャスミンは何度もキスしてると思うのですが。 イミフメイで本当にごめんなさいorz うーん、うちのジャス炎は炎山が照れるんだよなあ。ジャスミン強気なんだよなあ。 微妙にはる香さんが裏で何かやってるんだよなあ……。 |
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